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こんにちは。研修部会です。
今回は「中堅職員スキルアップ研修」についてご紹介します。
中堅職員スキルアップ研修とは、サブリーダー以上の中堅職員を対象としたもので、そうゆう相談センターが中心となって企画し、年6回(奇数月)開催しています。
いつもは「野中式事例検討会」の手法を用いた事例検討会を行っていますが…(野中式事例検討会の様子はこちら!)
先日は「インシデント・プロセス法」に基づく事例検討会を行いました。
インシデント・プロセス法とは、アメリカで考案された事例検討の手法です。
~大まかな流れ~
・事例提供者が、事例の一部分(インシデント ~小さな出来事)を示す。
・参加者は、事例提供者に質問して、利用者の情報や問題行動の全体像を知る。
・それを基にして、問題点を発見し、対応策を考え支援方法を確立していく。
日常業務においては、限られた時間のなかで、タイムリーな意思決定・総合的な判断が求められます。
しかし、意思決定・総合的な判断をするにあたり、十分な情報や資料があるとは限りません。
インシデント・プロセス法に基づく事例検討会の効用の一つとして…
十分な情報や資料がない場合においても、「的確に事例の全体像をつかみ、より適切な対応策・支援方法を導く」力を養うことに繋がるのではないかと考えています。
本日のファシリテーター(司会進行)は…
そうゆう相談センターの柏井さん(相談支援専門員)
「精神科病院での長期入院から、退院して地域生活に移行する方の支援」について検討しました。
~検討の流れ~
① インシデントの提示
② 事実・情報の収集
③ 問題点・課題点の抽出・整理
④ 対応策の検討
⑤ 実際の対応の報告
③問題点・課題点の抽出・整理の様子
参加者からは「問題点や課題点を明確にすることができ、対応策が考えやすかった」との感想があがりました。
時間的に余裕があれば、現時点での課題や、事例提供者の困り感などに関しても議論できれば良かったと思います。
また、この事例から何を教訓として学びとることができたか、参加者それぞれの話がききたかったな…とも感じました。
今後も継続して行い、スキルアップを図っていきたいと思います!