「病気をする前に抱いていた夢を希望をもう一度見て欲しい。そのための支援を行いたい。」作業所はそのような思いで出発しました。
それを理念として言葉にしようと、平成8年半年かけてスタッフと議論を重ねてこの理念は生まれました。
この「あなた」とは、私を含めかかわる人すべての人をさしています。私たち人間は弱い存在であり、度々大きなストレスを受けます。自らが回復し成長するためには周囲の支援を受けています。専門家としてだけかかわるのではなく、人間としてのかかわりは、お互いが支援する人と支援される人の枠を超えた対等性が生まれるのです。
まるべりーは「桑の実」あるいは「桑の木」の英名からとっています。桑友はまるべりーから誕生したので、まるべりー共同作業所運営委員長によって「桑友」と名づけられました。
私が病院勤務時代、家族の方数人から、「我が子が精神分裂病と告げられ、広島に原爆が落ちた時以上に大きな絶望感に襲われた。」とお聞きし、その当時の家族や当事者にとって、精神病が如何に大変な障壁であるかを知りました。地域で作業所を開設する決意をしたとき、原爆投下後一番先に芽吹いたのが桑の木であることを知りました。「桑の木のように再び元気を取り戻して、自ら芽吹いて欲しい。」 という願いを込めて、まるべりーは誕生しました
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